Tansu/ukiyo-e
古時代箪笥

古時代箪笥
各種 約七〇点

江戸から明治にかけての箪笥類は各々の産地により素材・デザイン・作り方に特徴があります。
装飾用金具も地域によりデザインが異なり、全国的に地方色豊かな箪笥文化が花開いた時期と言えます。
また、種類別では船箪笥・水屋箪笥・薬箪笥・行商箪笥など、それぞれの用途に応じた箪笥が全国に幅広く普及していました。
旧家の蔵戸や長火鉢・銭箱などの民具にも、良き素材と匠の技とが調和した素晴らしいものが多くあり、100年以上経った今でも、そこから発せられる「気」を感じ取ることが出来るでしょう。

寛政~文化 佐渡船タンス(帖箱タイプ)

寛政~文化
佐渡船タンス(帖箱タイプ)

右側にある開き戸の金具に変わった文字があります。
これはこの船タンスの持ち主である廻船問屋の屋号です。
この「ヤマヨ」という文字は幕末から明治にかけて、金沢第一の廻船問屋で多くの千石船を有する大商人であった印でもあります。

文化~文政 酒田帖場タンス

文化~文政
酒田帖場タンス

表扉全面鉄金具にえびす・大黒の鯛釣り図が彫られている金庫兼用のタンスです。

文化~文政 酒田帖場タンス

江戸期 酒田知工タンス

江戸期
酒田知工タンス

船タンスではありませんが、千石船で会計担当の船頭が金庫兼小机として使用していました。

浮世絵
三枚組 約八〇点

幕末から明治にかけて揚州周延の美人図3枚組など、周延の作品を中心に当時の風俗を表すものの展示により、幕末~明治という歴史の大激動期の世相を垣間見ることができます。また尾形月耕の「美人図屏風」は明治初期の朦朧体の作として観画会(現日本美術院の前身)の他の作品と共に、山種美術館の「美人図展」に展示され、地方にも巡回展示された作品です。

幕末期
千代田の大奥

幕末期 千代田の大奥

作者:揚州周延

明治期
宮城二重橋御出門の図

明治期 宮城二重橋御出門の図

作者:揚州周延

幕末期
今様源氏十二月之内

明治期 美人図屏風

皐月作者:豊国

源氏物語を江戸風に描き換えた
作品の1つです。

明治期
美人図屏風

幕末期 今様源氏十二月之内

作者:尾形月耕

岡倉天心主催の観画会メンバーでした、
美人画で有名な月耕の作品です。
本作品は、美人画では珍しい
朦朧体が取り入れられています。

交通のご案内

〒251-0045 神奈川県藤沢市辻堂東海岸1-7-38

0466-33-0624
  • 「JR藤沢駅」下車 さいか屋デパート前バスロータリーより②番「辻堂駅南口」行、または「辻堂団地」行にて「出口」バス停下車 徒歩2分(辻堂小学校手前)
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